スタッフブログ

設計・家づくりのはなし

使うのは今。

戦後の復興を夢見て植林された“日本の木”をもっともっと使いませんか・・・。
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森林が、国土の7割近くを占める我が国。
木材の自給率は、やっとここ10数年で上向きに。でも、かなり低い水準(26%)とのこと。

 

そう、戦後70年が過ぎ、ちょうど木の家の土台や柱、梁といった構造材に適した樹齢になりました。
きっと私たちの祖父母(あるいは曾祖父母)の世代の人たちが、大きなトラックもない中で、これから始まる戦後の思いをはせながら、山に入り作業をしたのでしょう。
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そんなやさしい思いの詰まったモノを使える今、になっているようです。
単純に考えて、日本に建てる家ならば、日本の木でつくるのが、ごくごく自然体。
当時はこんなに、輸出入が多くなるとは、思っていなかったのでしょうね。
せっかくなら、しっかりとした日本の木を、選んでくださいね。

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とはいうものの、
これからみーんなが、輸入材の利用を止めてしまうと、これまた支障が出てくる事がありそうですね。
だから、
気の付いた方には、日本の木を使った住まいで暮らしていただきたいのです。
それに、もしかして、
よそ様との違いがあるからこそ、しっかりと厳選された日本の木を使うと、少し満足感が増えるのかもしれませんしね・・・。
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おまけの話、実は、
山のいたるところに、針葉樹(杉や桧)を植えすぎたかな、場所に応じて広葉樹(どんぐりなどが成る木)もね。そうすれば、こんなに花粉症騒ぎにならなかったのかも・・・と、林業に携わっている方の話もありました。でも、不思議に山で生活をする彼らは、あまり花粉症にはなっていないそうです。。

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先週行った木匠研修旅行(植林から山の管理、伐採、製材まで行う和歌山県の山長商店さん)の報告でした。
・・・ちょうどいい時期に来た今、都会人の“花粉症対策”の為に、杉の木を使おう!って言っているのではありませんよっ。

(るのみ)

☆☆それと、もうひとつ。
日本の木を率先して使うことが、林業の普及→地方の過疎化対策にも、一役買えますよ。
これはかなり深刻な問題です。
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研修の2日目、世界遺産の熊野古道の中の、継櫻王子社、ここの にほんの木 も立派でした・・・!!